スタイリスト長友オフィス
代表 | 長友妙子 |
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所在地 | 東京港区白金1-25-19 |
主な業務内容 |
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主要取引先 |
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実績/プロフィール ※敬称略 |
■FASHION STYLING
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MISSION
Stylist 長友妙子
ファッションの仕事に携わるようになり、昭和、平成という時代を駆け抜け、そして令和を迎えることとなりました。
30数年を超えて、この仕事一筋に取り組むことができ、これまで支えてくださった皆様への感謝の気持ちが尽きません。
ファッション誌の撮影やイベントなど、芸能人、著名人のスタイリングを数多く行ってきましたが、今、ファッションは限られた業界の中だけではなく、より広い世界で、たくさんの方々にとっての適材適所な必要性や、重要性を増しているように感じています。
ビジネス界では、組織を担う方々のためだけではなく、個人で活動をしている方が大変増えています。
そうした方々にとってのファッションはブランドイメージを個人が作り出すための大切な手段になっていると感じています。
表現活動については、これまでマスメディアを通じて、限られた人の活躍の場であったものが、個人がインターネットを通じて自由に発信し、多くの人の心を掴む時代になりました。
とにかくたくさんの人、いろいろな人が活躍する時代になり、「多様性」という言葉を耳にするたび、まさにそうした空気の中で生きていることを実感します。
私はファッションについて、若い頃から海外のファッションに触れる機会に恵まれましたが、近年、海外との交流やインバウンドが活発になり、国賓レベルから旅行客や若者に至るまで、外国からのお客様がこれだけたくさん来日されることを考えると、ファッションについてもグローバル感覚が必要であることを実感しています。
そのような時代の中、なぜ「今」もっと沢山の方々のスタイリングを行いたと願うのか、思いをお伝えしたいと思います。
欧米のビジネスシーンでは、「装いから一瞬で会った人を判断する」と言われています。
その時間は”3秒”とも言われておりますので、緊張感を感じる人も中にはいるかもしれません。
私はスタイリストとして、こうした風習は人の”優劣”を断じるためのことではなく、これからともに仕事をする相手と、お互い理解しあえるか、お互いに信頼関係を深めていくことができるか、パートナーシップを育てていく基盤を共有できるかということを判断しようとしているものだと考えています。
ファッション、アクセサリーや持ち物、ヘアやメイクに至るでまで、”装い”が醸し出す雰囲気全体というノンバーバルな領域のコミュニケーションで信頼関係が築かれていきます。
もちろんそうしたことは外見だけで決まることではありません。
ですが、非常に短時間で多くを判断をする材料を最も提供するのが、言葉よりも手土産よりも、装いではないかと思うのです。
こうした価値観は日本でも定着しつつあります。
ファッションとビジネスの関わりを知らないまでも、人が無意識に見た目から人を判断することがあるのは想像に難くないことでしょう。
判断をされるのであれば、自分が望むとおりのイメージが伝わるように、装いを整えれば良いのです。
美意識は一夜で育つものではありませんが、資格を取る必要も肉体改造する必要もないファッションは、自分の印象、ひいては価値を高めていくのにとても便利な入り口です。
ファッションは、あなたのパワーをさらに強化します。
ビジネスを例にとれば、ファッションはそれをまとう方のことだけではなく、仕事に関わる多くのことを伝えます。
所属する組織の雰囲気、文化レベル、経済力等。
そこで働く方々の人となりも察せられます。
取り扱っている商品やサービスのイメージも大きく左右します。
企業のトップなど組織を率いる方、重要な地位やポジションにいる方々の装いが、どのような印象を相手に伝えるかは、大事な「戦略」のひとつになります。
この人が代表する組織なら、商品なら、サービスなら「大丈夫だ」と感じさせることに、ファッションは大きな役目を果たします。
それが、プレゼンの際のデータや事例、サンプルなどと同様に、ファッションで説得力を強化できるということなのです。
そして、ファッションが伝える思いは、”強さ”だけではありません。
例えば、何かのお祝いの席で主役の方がいる場合、上質でありつつ一歩引いた目立ちすぎない装いは、「心から祝い、あなたを引き立てるために参りました」というメッセージとなり、それは気遣いや優しさを伝えるメッセージとなります。
被災地のお見舞いの際に動きやすい服を選ぶのは、「あなたの悲しみを共有し、ともに復興のために働く」という意思表示になります。
謝罪の際のベーシックで折り目正しい装いは、「心から反省し、心を入れ替える」という決意を示すものになります。
謝罪の際服を選び間違えて相手の許しを得ることができなければ、大きな損失につながることもあるかもしれません。
こうした、他者への配慮や思いをファッションにも込めることができる人のことを、「エレガント」というのです。
調和や思いやりこそが、装いが伝える本当の自分であり、真の思いなのです。
パーソナルスタイリストの仕事は、その方が伝えたいことだけではなく、思いを受け取る相手の方やシーンまでも含めて、装いを通じて本当に伝えたいことが正しく届くよう、イメージづくりをすることです。
一言で表現するのであれば、その方の「ミッション(使命)」を正しく伝えるために、広い視野と細心の注意を持ってプロデュースをすることが私の仕事の本質なのです。
私自身がファッションスタイリストとしてデビューすることができたのは、偶然のチャンスをつかんだことがきっかけでした。
有名デパートの撮影の仕事場に助手として入った時に、私の仕事ぶりを目に止めてくださったクライアント様からオファーをいただき、その後長くデパートからお仕事をいただくことになりました。
今思えば、その場に有名子役や女優の方々とご一緒したことも私の人生に大きく影響したと思います。
今という時代はなお一層、こうしたチャンスが多くの方々に開かれています。
- 組織の中で大抜擢を受けて、責任ある役職に就く方
- 実績が評価され、何かの受賞をきっかけに脚光をあびる方
- ご結婚などの出会いで、格式ある場が日常になる方
- YouTubeで人気を集め、人気テレビ番組への出演が決まる方
- ブログ記事が話題になって、急に出版が決まる方
海外駐在などで、ファッション感覚の違うフランスに住まうことになり、日本とは違う社交に戸惑われた方もいらっしゃいました。
こうした人生の転換期にも、なんの不安も心配もないよう、しっかりとサポートをさせていただいております。
人生には必ず何かのミッション(使命)があると信じておりますが、限られた時間をより自分らしく心地よく過ごしたいし、そして何らかのチャンスが与えられるタイミングには、大きく変わることへの不安を払拭し、一番その方が輝くことができるよう、ファッションを通じてお手伝いをしたいと常々願っております。
著名人だけではない、全ての人が「主役」であり、その方達なりの輝き方、輝かせ方がある、そのお手伝いを私の手でさせていただくことが、私自身のミッションなのです。
日常生活の中では、友人にちょっとしたアドバイスをすると、印象がガラリと変わり、私の思う以上に感激したり、喜んでくれたりすることがあります。
「今まで知らなかった自分に出会う」 そのことで、ライフスタイルがまるで変わってしまうことがあるのです。
大舞台だけではなく、日常生活の中でも何倍にも幸せな人生を運んできてくれるのがファッションの力なのです。
仕事柄、ハイブランドからファストファッションや雑貨まで、ファッションに関わるツールについては常にアンテナを張り巡らせておりますが、お客様の人生の大切な局面を支えるファッションアイテムは、一過性のものではなく、上質で長くお使いいただけるものが近年では特に多くなってきております。
デザイナーやブランドが心を込めて作り上げた上質なアイテムを、長く、様々なシーンでお使いいただけるよう、アフターフォローも丁寧に行っております。
お直しやお手入れ、1着の服から様々なイメージを伝えられるよう、着まわしや買い足しなどもご遠慮なくご相談いただけるよう、クローゼットスタイリングなどのサービスも整えております。
自分を象徴するものとして、長く使える一生物の見極め。
そうしたものは次世代まで受け継がれることもあるお客様の財産となります。
他の方と絶対に被らない一点物の調達などもとても得意としております。
「サスティナブル(環境等に配慮したリサイクル)」という言葉がようやく社会全体に浸透してきました。
アパレル業界でも「サスティナブル」を無視できない時代となり、それに即したビジネスモデルが次々と発展してきています。
そんなビジネスモデルの一つに、「サブスクリプション方式(サブスク)」が挙げられます。
買わずして、定額で商品やサービスを月額定額料金で利用する。
ファッションであれば、服や小物をレンタルやシェアするスタイルとなります。
あらじめコーディネートされたものを使うこともでき、忙しい方にはこうした流れは大変便利なことと思いますし、私も地球環境等にも配慮し、不要なものを持ちすぎないというマインドを大切にしたいと常々思っています。
ただ、メリットには必ずデメリットもあり、サブスクが便利である一方、手軽であるがために、多くの人が似たような装いに流れていくことは避けられないことです。
ファッションは、その方の個性にあったものを選ぶことをが最も大切ですが、多くの平均化されたファッションに偏りがちになるのではないか、冷静に観察を続けたいと思っています。
ハイブランドなどの高価な買い物であれば、お客様ご自身が、ある意味真剣味を持って、ご自身のことや関わる方のことを考える機会にもなります。
美意識は一夜で育つものではありませんから、こうした機会の試行錯誤があってこそ、お客様は本当にご自分が似合うものを見つけられます。
サブスク全盛の時代になれば、こうした機会も失われがちになることでしょう。
人生の大切なシーンに選び抜いたファッションを、コーディネートの工夫で長く愛着を持って使っていただくことは、サブスクにはない価値のあることと考えております。
他の人との共有ではなく、自分自身の装いを確立し、失敗のないよう、また活用しきれるよう、スタイリストの手腕が必要になるのではないかと思います。
自分に合ったものを厳選し、”物”としての価値を活用しきることも、ある意味「サスティナブル」の精神にかなっていることなのではないでしょうか。
- 長友妙子(Taeko Nagatomo) スタイリスト
- 1983年より、ファッションスタイリストとして活動。
芸能人、著名人、ビジネスエグゼクティブなどのスタイリングを得意とする。ブランディング、プロモーション、本番や現場も含め、思いや戦略が意図する通りに伝わるための、総合的なプロデュースを手がける。近年では研修や教育活動など、後進の育成にも力を入れている。
動物愛護や環境問題などの社会問題にも関心が高い。 お問い合わせはこちら