女性セミナー講師のスタイリングをする機会も多く、
皆さんスーツやジャケットを着なくてはいけないのではないかと固定観念に
とらわれているようです。
そんな時、講座の内容にもよりますが私はあえてスーツをお勧め致しません。
セミナーによっては、上質なメンズライクなビジネススーツを
提案することもありますが、ほとんどの場合、
ワンピースなどのほうが多いかも知れません。
あくまでも、マナーとしてセミナーを受けて下さる方々に不快感を感じさせず
失礼のない装いということに限ります。
先日、パーソナルスタイリングのご依頼を頂いた講師の高橋晴子さんは、
料理研究家として「からだは、食事から作られる!」と提唱し
食事療法や栄養指導を行っている先生です。
1年程前のイベント用スタイリングのご依頼の時は、グッチのワンピースを
買われた晴子先生!
今回の「簡単でおいしくて幸せになれるレシピ」というテーマで
健康で安心な食事の話なので、シンプルで色使いも抑えめ、
晴子先生のフェミニンな柔らかさを残しつつ信頼感を高める装いを考えました。
ずばり、プラチナカラーのツィード素材、ユナイテッド・アローズの
ミニマルなセットアップです!
この場合、食という現実的な内容にハイブランドではギャップがあり
説得力に欠けるため、価格やブランドも大事な要素です。
ヘアも短くカットしてエレガントさがありながらもクールビューティーな
イメチェンも図りました。
パンツスタイルもキャリアを感じさせます。
講師のアクセサリーは控えめで、センス良い本物をつけて
ある程度ヒールのあるパンプスにして下さい。
この時、晴子先生には、お手持ちのマノロ・ブラニク、
ベージュの7cmヒールパンプスを合わせてもらいました。
ちなみに、このスタイル以外にもいくつかご提案していた中で
最後まで迷われた晴子先生がお気に入りの服がありました。
そちらはまた別のセミナーの時にでも着る予定でお買いになりました。
そのショッピングの様子はまた追って公開できたらと思います。
最後に、イメージカットのジャンバティスタ・ヴァリのブラウススーツは、
私が講師として装いについての話で登壇するなら着たいと思う理想の一着です。
つまり、パーソナルスタイリスト長友妙子がいつも顧客の方々にお伝えする
その人らしさ、すなわち個性を重視すると、講師であっても、経営者であっても
プレゼンだったり、ビジネスパーソンの大事な場面での装いは、
スーツでなくてはいけないというマニュアルは当てはまらないとうことを
強く感じています。
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