ファッションにおいて美的センスは必要なことなのですが・・・
「センスはどうしたら良くなるのですか?」と、ビジネスパーソンの方々
からよく質問されます。
ファッションセンスがないとお嘆きの方も、もっとおしゃれになりたい方も
どうしたらもっと素敵になれるのか?と悩みは尽きないようです。
少なくとも、自分にはセンスがないから格好なんかどうでもいいんだ!と
諦めて逃避している人より数倍、希望的観測がもてるので、
出来る限り役立つようカウンセリングアドバイスさせて頂いております。
先日、「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」の
著者 山口周氏の「不確実性の時代に生き残る企業の美意識と経営」
というテーマの講演を聴いて益々共感しました。
山口氏のこの著書を読んだ時の興奮は、
私が今までやってきたことは間違いではなかった!
という肯定感で私の内なる魂が喜ぶ感覚を覚えたほどです。
ビジネスが単純ではない昨今、論理と理性では勝てない時代になっている。
すなわち、直感と感性の時代だと!
まさしく、この直感と感性だけでスタイリストの仕事を35年以上してきて
昔は「なんとなくこのスタイリングのほうが素敵なんです!」
なんていう言葉で表現できない感覚だけのプレゼンでは
まず大きな広告CMではすんなりとは通らなかったのものです。
なので、感性によるスタイリング提案を通すためには、
こじつけの論理を覆いかぶせ
さも正解であるようにデータ化とまでは言わずとも
数学的論理のようなコーディネート提案をすると
頭のお固い企業スポンサーさんも安心して
決定してもらえるという時代がありました。
何億、何千万円の予算を担う企業の広告担当者からすると
何の理由付けもない、なんとな〜くファジィな感覚で選んだ衣装では
説得力に欠け、それをアグリーするには相当な度胸が必要だったのでしょう。
最近は広告界も女性担当者が増えて、女性特有の感覚が優先される状況に
変わりつつあるかも知れませんが、
大企業ほど、まだまだ頭のお硬いトップはいるのではないかと推察致します。
そんな偏差値は高くても美意識の低いビジネスエグゼクティブほど
もっとアートや美しいものに接して感性を養い、
直感力をつけてほしい!!
まさしくスティーブ・ジョブズのような
そんな企業家が日本にもいたら世界に誇れると思うのです。
さて、冒頭で触れた「センスはどうやって磨かれるか?」ということは
山口氏の講演参加者の質問で
「50歳も過ぎた今更どうすればアートの感性を鍛えられるのか?」
ということと同じで、皆さんはどうしたら良いと思われますか?
実はとても簡単で私はいつもやっている、ごく普通のことです。
それは次回お答えしたいと思います。
スタイリスト長友妙子へのご質問、お問合せはこちらまでお願い致します。
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